落ち着きのないUIデザイナーの備忘録

UIデザイン/フロントエンド/Ruby on Railsなどの知識や技術の備忘録です。

KJ法によるサービスアイデア発想法

少しネットで検索してみるとわかるのですが、アイディアの発想方法については本当にたくさんの方法が提唱されています。

その中で、個人的にとっつきやすく理解がしやすかったKJ法という手法をご紹介したいと思います。

KJ法

KJ法はアイディアを発想をするための「情報整理フレームワーク」として使われています。
まずブレストでアイディアを出し、挙がった各アイディアをグルーピングして行くことで、新しいアイディアの発想の手がかりを掴みます。

基本的な手順は以下の通りです。

 
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 1. 単位化(ブレスト)

具体的ではない、アイディアの素案をひとつひとつ書き出していきます。
グループでおこなう場合は、ブレスト(ブレインストーミング)をおこないます。
ブレストとは、 グループによるにアイディア発想法の1つで、参加メンバー各自が自由奔放にアイディアを出し合い、多数のアイディアを生み出そうという集団思考法・発想法のことです。
実際におこなうときは「ポストイット」などにアイディアを書いていくと効率的です。

 

 2. グループ化

アイディアの意味や文脈が近い感じのものをグルーピングしていきます。
実際には、ブレストで書き出した全てのポストイットを目を通して、グルーピングしていきますが、この時にどのアイディアともグルーピングできないものは無理にグルーピング化しません。

グルーピングできたものに関しては、そのグループを言い表すような意味合いのラベル(タイトル)を書いたポストイットをそのグループの一番上に貼り付けます。
全てのラベルを貼り付けたら、もう一度全体を見直しておきます。

ここまでのブレストとグルーピングは納得するまで何度も繰り返していくことが、いいサービスアイディアを生み出すポイントのようです。


 3. 図解化

先ほどグルーピングで作成した各グループに対して、意味や文脈の近いものを近くに、遠いものを遠くへと並び替えていきます。
そしてさらに大きな枠組みで、大グループを作成します。
この時に、先ほどと同じように大グループに対してもラベル(タイトル)を貼り付けます。
次にそれぞれの大グループの相関図を矢印などを用いて記述していきます。
実際には、ホワイトボードや模造紙などに貼り付けて記述していくのが効率的です。

相関性を記述するポイントは、通常以下のような項目があります。

  • 原因
  • 結果
  • 因果
  • 類似
  • 反対

この相関性を記述すれば最後は文章化を残すのみです。


 4. 文章化

ここまでは、あくまで情報の整理をおこなっただけなので、これを元に誰でも理解できる形で文章化をおこないます。
この文章化をおこなうことで、新たなサービスアイディアの着想を得ることができます。

文章化する際には、全ての大グループについて記述する必要はなく、相関性で結ばれているものを中心にして、ひとつなぎの文章で書き出していきます。

相関図から直接文章化するのは、難易度の高い作業になるので、コツとしては、一度断片的に箇条書きにして、それをひとつひとつ接続詞で繋げながら、文章を作っていきます。

 
以上が、KJ法の手順となりますが、この方法で最終的に完成した文章は、単なる思い付きのアイディアではなく、新たなサービスアイディアそのもの、そうでなくても新たなサービスアイディアのきっかけとなるはずです。